ブランド紹介
BISOA(ビソア)
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「NIPPON STYLEを遊ぼう」 和のこと日本のことを考え、熱量をもって動き、オドロキある提案を。 和のこと日本の文化、産業に精通し、日本のモノづくりを支え推進したい 私たちの生み出したもの、手がけたものでオドロキを与えたい 日々勉強し、よいものを生み出すクリエイティブな場であり続けたい 「BISOA」がメインブランド、「BISOAmini」が子供向け商品を主に扱う。 |
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スタジオ・ワット
ブランド「BISOA」を立ち上げたのは、大阪にあるスタジオ・ワットという会社。その名前は今はまだあまり知られていません。それもそのはず設立は2014年8月。 代表の宮本さんは以前の会社では、当店でも取り扱いさせていただいている注染の手ぬぐいブランドの先駆け「kenema」を立ち上げを行った人物です。 今や沢山の可愛いデザインも増え、百貨店や多くのお店で見られるようになった注染の手ぬぐいですが、「kenema」立ち上げ当初は現在と全く違う状況だったようです。会社の売り上げも年を追うごとに下がっていた状況の中で、「kenema」への期待もそれほど高いものではなく、むしろ逆風。 しかしそんな中でも、手ぬぐいに魅力を感じ改めて世の中に広めた立役者が宮本さんでした。
写真:代表 宮本さん
結果は手ぬぐいブランド「kenema」が会社の売り上げを後押しする形となり、上向きに。世の中にも少しづつ手ぬぐいの魅力・機能性が再認知され始めました。そして、その宮本さんが「手ぬぐい」だけでなく広く「ジャパンスタイル」を世の中に提案したいと独立し設立されたのがスタジオ・ワットです。 スタジオ・ワットのものづくり 3種類の「わ」が遊ぶイラストは、いかにも楽しそう。 スタジオ・ワットの名前「ワット」には3つの想いが込められています。 「和」・・・和のこと日本の文化、産業に精通し、日本のモノづくりを支え推進したい 「watt」・・・エネルギーを表す単位のW(watt)、熱い思いで熱く動く 「ワッ!と」・・・生み出したもの、手がけたものでオドロキを与えたい 「BISOA」 その想いのもとスタジオ・ワットが生み出した最初ブランドが「BISOA」 コンセプトは、「NIPPON STYLEを遊ぼう」。 日本の「ザ・和」ではなく、そこに現代の「日本の生活スタイルを想定した要素を取り込むものづくりで驚きを与えます。それと同時に感じられるのは「BISOA」のものづくりには職人からのと、職人への視点がおおいに含まれているということ。「kenema」の手ぬぐい作りに携わり職人について深く知ることとなった宮本さん。この職人の世界が今どういう状況なのか、何が必要なのか。「BISOA」はものづくりを通して職人の世界、イメージをも変えようとしているのだと思います。 ・・・BISOA、ビソアビソアビソア・・・あれ、逆から読んだら遊びになった! 「BISOA」で最初に作るもの そんなスタジオ・ワットが「NIPPON STYLEを遊ぼう」のもと「BISOA」で最初に作りあげた商品が注染技法で染めるこども甚平。 こども向けの商品にはminiをつけて「BISOAmini」としました。 「kenema」の手ぬぐい作りで得たノウハウを活かして現代の日本スタイルに適したこども甚平を作りました。ここではまずこども甚平を中心にスタジオ・ワットのものづくりを紹介していきます。 こども甚平を作るきっかけ きっかけはご自身の経験から。宮本さんが自分のお子さんに甚平を着せてあげたいと思いついた時に、探しても探しても納得いくものが見つからなかったことがきっかけでした。 その時は少し妥協して選んで着せてあげたそうです。 kenemaで本物を知ったが故に「本当にいいもの」を探したけど見つからない。 よし、ないなら自分で作ろう。 確かに、販売されている「こども甚平」は沢山あります。 しかし、捺染(プリント)だったり、生地が微妙だったり、デザインが手抜きだったり。 大人のものをそのまま小さくしていいわけないですよね、だってこどもと大人では、汗の量も動きも違うのだから。 「こども用だからこれでいいか」と、ものづくりの携わっている宮本さんは譲れなかったのでしょう。 注染(ちゅうせん)へのこだわり 一般的なこども甚平に多いのは捺染(プリント)です。しかし「BISOAmini」ではプリントではなく絶対に注染で染める。この点は最初から決まっていました。 手ぬぐい作りで注染の魅力や奥深さを実感された宮本さんだからこそのこだわり。 ここでは注染って何?という方に、少し注染の工程を説明します。 ①生地の準備 織り・和晒の工程を経て注染工場に持ち込み、生地の余分な糊を落とすため洗いにかけます。乾燥させて画像のように巻き取った状態にし次の工程の準備をします。BISOAでは生地に「知多木綿」を使用しています。 ②型置き/板場 生地を板場と言われる台の上に置き、型紙をのせて防染糊をつけたヘラで糊付けします。糊のついた部分のみが染まります。 この工程は染まり具合を左右する大変重要な工程で、糊の硬さ・角度・力加減で職人が微妙に調整します。 ③土手作り まだまだ染色の下準備。染色の際に色分けできるように糊を土手のように線引きします。 これにより微妙な色分けができます。多彩な柄であればあるほど複雑な土手を作る必要があります。 どのように土手を作るかも職人の腕の見せ所。 ④注染/壺人(つぼんど) やっと染色の段階です。 ジョウロに似た道具で土手ごとに染料を注ぎ込みコンプレッサーで下から空気を抜き重なった生地を染め上げます。 注ぎ具合、コンプレッサーのタイミング、これらがまた注染のぼかし具合を左右します。 高い技術をもつ職人は両手で染料を感覚で注いだりもします。 ぼかし具合や、染まり具合がある程度の一定に出せるのは職人の高い技術と感覚のおかげです。 ⑤水洗い/浜 染め上がった生地を洗い糊と余分な染料を十分洗い落とします。 風呂桶のような形の洗い場やなが~い洗い場があります。数回にわたり洗い流すことで移染を防ぎます。入念に洗いますが、お洗濯は使い始めの数回は他の衣類と別にしてください。 ⑥脱水 大きな脱水機。十分に洗った生地を遠心分離機によって完全に脱水します。 ⑦乾燥/立干し 4階建てほどの高さから生地を広げ干し乾燥させます。 この感想の風景、大阪の堺などでは以前は注染の工場が沢山あってよく見られていたようですが、いまでは工場の数も相当減ったそうです。 このような工程を経て注染は行われます。見ていただくとわかりますが、ほぼ全行程「人」が手作業で行っています。 一枚一枚糊付けし、職人が染めて、洗い。手間と時間がかかります。 当然、安価なものではありません。しかし、職人が手をかけて行うからこそ生地の両面が同様に染まり、「裏表がない」仕上がりになるのです。 そして、他の方法では出すことができない独特のにじみや絶妙な柔らかい風合いが出るのです。 例えば、上の画像の右側のピンクと黄色のじわ~っとした色の変化は注染でしか出せない独特の風合いですね。 職人ですらまだまだ奥が深いという「注染」。宮本さんはそれに魅せられ、そしてまた注染の素晴らしさを様々な商品で伝えたいと考えています。 上質な糸、生地へのこだわり 「BISOA」のこども甚平には「知多木綿」を使います。 愛知県尾張知多一帯で織られる木綿織物。あまり知られている名前ではありませんが、それはこの地方が古くからいわゆる下請け織りを多く行ってきたから。 実はその規模は泉州と並ぶ二大木綿生産地でもあるのです。江戸時代より続く確かな仕事で業界で木綿生産地として高い評価を受けています。 織り上げられた生地を一枚一枚目視と 手で確かめる手間を惜しまない製品はシンプルかつ良質。明治時代からのシャトル織機を使用し、丈夫で柔らかな風合いをもち、非常に表面が綺麗で生地は使えば使うほど柔らかさを増していく上質な素材です。 カジュアルな日本のスタイル 日本には古来より甚平・浴衣は多く使われていました。しかし、以前好まれたデザインやスタイルは往々にして現代求められていな場合は多い。 宮本さんが「kenema」をブランディングした際も「古き良き」だけでなく、その中に少し新しいエッセンスを加えることで日本スタイルの魅力を伝えてきました。 新ブランド「BISOA」でもこども甚平に今までにない新しいエッセンスを取り入れました。デザインは伝統柄を使わず、イラストレーターで切り絵作家のmimoeさんに依頼しました。実はすべてのデザインが切り絵から生まれたもの。暖かく優しい風合いの理由はここにあったんですね。 mimoe(みもえ)イラストレーター、切り絵作家。雑誌等のイラスト、アパレル、壁面ペイントなど多方面で活躍中。 8種類のデザインを展開するこども甚平、全てがmimoeさんの切り絵でのデザインです。切り絵とこども甚平の相性がはこんなに良いんですね。 実は注染の特性上染め上がった後はデザインの上下が反転することがあるんです。だから反転しても魅力が落ちないようデザインするのには苦労されたそうです。また染めの色がうまく出るようにという点にも気をつけながらデザインされました。 スタイルにも少し変化を加えて、ズボンをサルエルスタイルにしました。動き回る子供も裾がもたつかないので動きやすく、快適。カジュアルな洋服とも合わせて着ることもできます。 「BISOA」ではこども甚平を、「和」の伝統を大切にしつつ魅力ある新たな日本スタイルを作り上げました。 もう迷わず選べます。 スタジオ・ワットはいわゆるものづくりのプロデュースする立場。自社で工場を持っているわけではありません。着物などをを古くから作っている会社でもありません。 だからこそ見えているものがあり、作れるものがあります。 様々な職人とつながり職人の得手不得手を知り、確かな目で最適と思うものをつなげる。そして生まれたこども甚平。 今度は迷わず自信持ってご自身のこどもにも着せることができるこども甚平になりました。 職人とともに歩む 当店「日本いいもの屋」も縁あってスタジオ・ワット、「BISOA」の誕生を近くで見させていただきました。日本随一の高い技術を持つ信頼できる注染工場で染めた、細部にこだわったこども甚平。ぜひ、もっと広く知ってもらいたいと考えています。 もちろんここでは「こども甚平」を中心に「BISOA」「BISOAmini」を紹介させていただきましたが、今後も様々な商品を計画中です。ものづくりをプロデュースする会社でありながら、職人目線で職人とタッグを組み日本のスタイルを驚きをもって提案していくスタジオ・ワットそしてブランド「BISOA」。その全てが本当に楽しみでなりません。 今後も日本いいもの屋では引き続き「BISOA」商品を紹介させていただきます。 |
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BISOAの商品一覧
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こども甚平
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