ブランド紹介
hana to mi
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hana to miは「調える香り」 をコンセプトに、心・体・環境をホリスティックな観点からアプローチするアロマブランドとして誕生しました。 現代社会で一生懸命生きるあなたの心と体を、より調和のとれたバランスに導きます。 |
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hana to mi 取材記
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みなさん、和精油って聞いたことがありますか? あまり聞きなれない言葉ですが、日本の素材を使って作られた精油(アロマオイル)のことです。 今回は精油などの商品の製造・販売を行うフレーバーライフ社さんにお邪魔し、和精油を使った商品やその製造過程を見せていただきました。 創業は今から約27年前。 海外で出会った精油の香りに感動した社長が輸入販売を始めました。以来すべて植物由来、100%天然の素材にこだわった商品を作り続けています。 そんなフレーバーライフ社から生まれたブランドが「hana to mi(ハナトミ)」です。 hana to mi のコンセプトは「調える香り」 心・身体・環境のバランスが崩れがちな現代人にホリスティックな観点からアプローチし、調和を生み出すブランドとして誕生しました。 今回の取材記では、和製油を使った「hana to mi」の商品や、商品にかける想いなどをご紹介します。 フレーバーライフ社とは? フレーバーライフ社では精油やハーブに関連した商品の製造・販売を行っているほか、一般の方向けのスクールも行っています。 スクールというとアロマに関する資格取得のための講座といった感じでしょうか。 「資格取得の為のコースの他に、ハンドセラピストの体験や、ハーブティーの講座など色々やってます。うちの社長はたくさんの人にアロマを知ってほしい、詳しくなってほしいという気持ちがあるんです」教えてくれたのは営業部の飯室さんです。 スクールの運営には社長さんの思いが込められているんですね。そんな社長さん、一体どのような方なのかをお聞きしました。 優しい社長だからこそ生まれたアイディア 「社長はとにかく優しい人です。あとは『こうゆうのがやりたい!』という想いは人一倍強いタイプですね。社員の企画に意見をくれたり、新しいことを思いついたりもします。最近始めたディフューザーの量り売りも社長のアイデアなんです」 見せていただいたのはこちらのディスプレイ。自ら木材を持ってきてDIYで作ったそうで、これには社員の皆さんも驚いたんだとか。 以前から「ディフューザーの詰め替え用のオイルを販売して欲しい」という要望はあったものの、ガラスの容器に入れておく必要があるオイルは、詰め替え用を作ることができませんでした。 そこで思いついたのがこちらの量り売り。オイルの品質を守りながら、購入者の方や地球環境に配慮した、温かい発想から生まれたアイディアなんですね。 アロマとの出会い 社長さんのご実家が造園業を営んでいたため、もともとドライハーブなども扱っていたそうですが、フレーバーライフ社設立のきっかけとなったのは、イギリス旅行中のアロマとの出会いだったといいます。 「社長は滞在中に初めて嗅いだラベンダーの精油の香りに感動したと言っていました。それまで日本にはなかったものですから、同じ感動を日本でもたくさんの人に味わってもらいたいという想いで輸入し、自身で小分けにして充填し販売したのが始まりなんです」とのこと。 通信販売を始めた当時はアロマという言葉すら聞いたことのない人も多く、認知されていないものを広める難しさに加えて、扱うのは香りの商品。 まずはラベンダーやオレンジ、ミントなどのイメージしやすいものから始めて、徐々に種類を増やしていったそうですが、嗅いだことのない香りを文章でイメージしてもらうというのは相当大変だったと思います。 和精油を使用して作られた hana to mi シリーズ 創業以来、世界各国で選び抜いた様々な精油を扱っているフレーバーライフ社ですが、日本の素材を使用した和精油にもこだわっています。 和精油を使用して作られたhana to miは、中川政七商店さんの商品企画の方と協力してコンセプトを考え、古き良き日本の香りをベースに商品作りを行っています。 「和精油自体は以前から製造していました。日本で育った植物から生まれる精油は、どこか懐かしいような印象を与えてくれます。例えばヒノキの香りを嗅ぐとお風呂をイメージしてリラックスできますよね。hana to mi ではそんな和精油を中心にブレンドして作られた日本人に馴染みやすい商品を展開しています」 飯室さんによると、同じ植物でも海外と日本とでは香りが違うんだそう。さらには日本国内のものでも、産地や植物が育った環境によって香りが異なるため、色々な産地の香りを嗅いで厳選して商品化していると教えてくれました。 実際にヒノキのサンプルで嗅ぎ比べをさせていただいたのですが、産地によって重厚感があったりスッキリしていたり、同じ日本の精油でもこんなに違うものなのかと驚いてしまいました。 日本古来の懐かしい香り「6種の薫物」とは? hana to mi の香りのテーマになっている「6種の薫物(むくさのたきもの)」とはどのようなものなのでしょうか。企画部の小池さんにお話をお聞きしました。 「6種の薫物というのは平安時代頃から使われてきた代表的な練り香です。懐かしい気持ちにさせてくれる和精油と様々な機能を持った洋精油をブレンドし、心・体・環境に不調を抱える現代人にアロマテラピーで寄り添う商品を作りました」とのこと。 ブレンドに使われる精油は和洋合わせて計33種類。自然の恵みが贅沢に使われているんです。 女性の魅力を高めたい時のフローラルな香りのbaika、質の良い睡眠をとりたい時のシトラスフルーティーな香りのkikka、すっきりしたい時におすすめのスパイシーな香りのrakuyoなど、気分やシーンに合わせて使い分けられるのが嬉しいですよね。 植物療法という考え方 hana to mi の監修は、フランスでハーブ薬局に勤めていたガロワーズ香織さんという植物療法士の方が行っています。フランスではアロマテラピーやハーブが医療の分野で確立しているため、漢方のように体調に合わせてアロマを処方したりドライハーブを煎じて飲んだりというのが一般的だといいます。 hana to mi の商品も植物療法の観点で作られているとのことですが、日本ではアロマやハーブはどのような位置付けなのでしょうか。 「アロマやハーブの効果は研究結果として出てはいるんですが、日本では医療行為とは認められていません。なので効果や効能がある程度認められているものの、それをはっきりと言葉にして伝えることができないのが難しいところです」と話す小池さん。 使う人の健康を考え、効果や効能にこだわって作られたhana to mi シリーズ。体調や目的に合わせて上手に取り入れていきたいですね。 小規模な日本の精油作り 近年小型の蒸留機も出てきて、観光協会が主体となって地域の精油を製造するなど、和精油作りは徐々に広がりを見せています。 北海道では、上富良野の観光協会さんがハーブを刈り取って蒸留していたり、瀧上の町おこしの一環で精油を作ったりしています。また瀬戸内レモンのブランドの精油で地域おこしなども行われています。 生活に根付いたものを原材料に使用し地産地消にもなる和精油ですが、大きな農地がない日本ではどうしてもコストがかかってしまうという課題もあります。 「うちで扱っているクロモジやこうやまきなどは、山師の人が森で手作業で採るので、丸1日かけてもカゴ一個分くらい。何日もかけて何十キロになっても蒸留して精油になるのは1%程度、ほんのわずかなんです。私も実際に行ったんですが、山が本当に険しく、歩くだけでも大変な場所でした」 飯室さんのお話からも、精油作りの大変さが伝わります。コストがかかってしまうというのも納得ですね。 サステナブルな和の精油 海外で大量生産される精油と比べてコストのかかる日本の精油ですが、実は副産物として作られているものが多く、サステナブルな一面もあります。 「たとえばヒノキの精油は柱を作る製材工場の端材を利用しています。節があるという理由で弾かれた端材を原材料にして、製材で使っているボイラーもそのまま使用できるのでかなりサステナブルですよね」と話す飯室さん。 他にも和歌山のみかんジュースの副産物として作られる温州みかんの精油などもあり、実は果汁として、皮はエッセンシャルオイルとして、無駄なく使っていくことで需要と供給をうまく回しているんだと教えてもらいました。 廃棄される部分を利用する、環境にも優しい和の精油。原材料を作るための農家さんが少ないからこそ、副産物としての精油を造っていく。和精油作りはhana to mi のコンセプトでもあるサステナブルを実現しているんですね。 オリジナルの香りがもたらす効果 hana to mi をはじめとし、多くの精油や雑貨、化粧品などを販売するフレーバーライフ社ですが、一般の方向けの商品が増えてきたのはここ10年ほどのことで、それまではお客様のご要望に合わせたオリジナルの香り作りや卸業などをメインに行っていたそうです。 「旅館のオリジナルの香り作りのご依頼もありますし、サロンチェーンさんや雑貨屋さんからのご依頼で化粧品やミスト、ディフューザーなどの商品も作っています。オリジナルの香りは記憶に残りやすいので、その場所を思い出したり、また訪れたいと感じていただけるといいなと思います。」教えてくれたのは小池さん。 確かに、香りを嗅いだ時に懐かしいなと感じることってありますよね。オリジナルの香りを作る上で難しいなと感じる部分はあるのでしょうか。 「精油はそれぞれ値段が違うので、高いものを使いたいとなると製造数が多くできないことがあります。決められた予算の中で精油を調合しイメージに近づけていくのが難しいなと感じることもありますが、出来上がった香りを気に入っていただけるとやりがいを感じます」そう話す小池さんの表情はとても楽しそうでした。 コロナを乗り越えて これから店舗やイベント会場などの空間芳香の提案にも力を入れていこうという矢先にコロナが流行し、マスクをするから意味がないと導入を取りやめられてしまったり、小売のお店もテナント自体が休みになってしまって商品が売れなくなってしまうという厳しい状況もあったそうです。 一方個人のお客様はコロナ期間中にも徐々に増えてきたということで、その理由についてもお聞きしました。 「おうち時間が増えたことも理由の一つかもしれません。以前は男性のお客様は少なかったですし、ほとんどがプレゼント用でしたが、最近では自宅用に購入される男性のお客様も増えてきました。あとはマスクスプレーですね。ちょうどコロナの前に発売していたスーッとするような商品があって、よく売れていました。」とのこと。 コロナが終わってマスクも減り、生活が元通りになったことで、香りの提案がしやすくなった今、アロマへの関心や需要のさらなる高まりに期待が膨らみます。 アロマで心地よい睡眠を 最近では、雑誌で『眠りの特集』が組まれるなど、睡眠に関する商品に関心が高まっているようです。フレーバーライフ社の商品も紹介され、お風呂時間から香りを楽しむことでリラックスして心地の良い眠りに入ることができる商品が注目を集めています。 「眠りとお風呂の専門家」の小林麻利子さんが、睡眠改善インストラクターとして監修をした商品は雑誌でも紹介され、ロフトや東急ハンズなどでも取り扱われ人気を得ています。 質の良い睡眠に入るためには、副交感神経や自律神経を整えることが重要です。お風呂で上がった体温が下がるときに副交感神経が活性化され、同時に香りでリラックスすると、より副交感神経を優位にして睡眠導入に働きかけるので、眠りにつくのが得意ではない人にもおすすめだといいます。 日常のちょっとした時間に さいごに、商品開発への思いについてお聞きしました。 「テレビやスマホをやめて自分でマッサージをしたり、香りをシュッとしたり。自分を労わる時間を作るのには、アロマが適しているなあって感じます。とはいえわたしも寝る前についスマホを見てしまったりするんですけどね。でも、毎日のちょっとした時間にリラックスしたり、手軽に自分を労わってあげられるような商品を今後も開発していきたいと思っています」そう話す飯室さん。 日常にアロマをプラスすることで、たくさんの人の毎日がより輝いていくといいですね。飯室さん小池さん、どうもありがとうございました。 |
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hana to miの商品一覧
和精油のエッセンシャルオイル
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和精油のアロマティックディフューザー
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和精油のアロマティックミスト
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和精油のハンドクリーム
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