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soil
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左官の技術や材料(珪藻土)を用いてつくられたブランド「soil (ソイル)」
保湿性や吸収性に優れ、呼吸する自然素材としても注目される土地の特性そのままに自然のめぐみを凝縮させたナチュラルで心地のよいデザインが特徴。リサイクル性にも富んでいます。
人に環境に優しく、未来を創るプロダクト、soil。
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泥くさい現場からお届けします。
スタイリッシュなデザインのsoilの商品達。パッケージから商品自体までデザインされた商品はちょっと気の利いた贈り物としても大変人気があります。しかし、その製造現場はsoilの商品からは想像できない「泥くさい」現場でした。
soilの誕生
現場の風景を見ていただく前に、soilについて少しお話しします。
「soil」は、石川県金沢市にある「株式会社イスルギ」という左官業を営む会社と、東京の「アッシュコンセプト」という伝統的な技術とデザインの組み合わせを得意とするプロデュース会社がタッグを組んでうまれました。
画像手前がアッシュコンセプトの代表名児耶さん、奥が株式会社イスルギの取締役石動さん
左官業として200年以上の歴史を持つ株式会社イスルギ。確かな技術をもつ同社は、日本全国でたくさんの大規模建築物や国家的なプロジェクトに左官として携わるほどの歴史と技術を持っています。
左官を志し入社した新入社員の方々の講義風景。1年間じっくり研修を受けるそうです。
そんなイスルギの高い左官の技術と、左官で使われる素材「珪藻土」を使ったブランドが「soil」です。
珪藻土は昔からその吸湿性・吸水性を生かして壁土に使われてきました。湿度が高い日本の、呼吸をする木造家屋にとってはまさに最適の自然素材だったのでしょう。昔に比べると近年壁土としての利用は減りましたが、この機能性を活かさない手はないとバスマットや雑貨に応用したのが始まりです。
「手仕事」100%のものづくり
さて、soil製作の現場を見ていきましょう。
商品を生み出すのは、出来上がったスタイリッシュな商品からは想像もつかないほどの、手仕事の連続。そこには、完全手仕事のものづくりがありました。
まずは100%珪藻土のバスマットの製造過程を追ってみます。
シリコンの枠内に注ぎこまれた珪藻土が並んでいます。作業途中でも少しづつ乾いていくので時間との勝負。少し時間を置くだけでこんな風に乾いて固まってきます。
比較画像:型に流し込んだ直後
比較画像:少し時間がたったもの
表面の水っぽさが抜けて乾燥しています。
ちなみにこの前の段階では、珪藻土に水を混ぜて泥状にしたものを型に流し込み、気泡ができないよう、空気を抜く作業があるのですが、あいにく取材中では拝見することはできませんでした。
聞くと気泡を抜くためには、下側に板を敷きその板を力強く叩くのだそうです。気泡を抜かないと、出来上がりの商品が割れやすくなってしまうそう。だから入念にしっかりと気泡を取り除きます。
下の動画はバスマットではありませんが、珪藻土の中の空気を抜く様子です。
乾き具合を見ながら、何度も何度もコテで均(なら)し、表面を綺麗に整えていきます。コテをうまく使うのって、簡単そうに見えて難しいんです。
泥状の珪藻土の水分が出て、ある程度乾燥したことが確認できたら次の工程へ。
シリコンの枠から手早く丁寧に取り外します。いとも簡単そうに「スッ」と取り外していたのですが、実は大変難しく素人がやると欠けたり割れたりしてしまうそうです。職人さんの手際が良いので、難しい作業なのに一見簡単そうに見えるってこと、よくありますよね。
シリコンから取り出したバスマットの角をヘラで取ります。きっとこれも簡単そうに見えてやってみると思うようには出来ないんだろうな。
そのあと、ヤスリで整えます。
心地よい肌触りにするために、さらに布でより細かく綺麗に整えます。
これでようやく、形作りが完成しました。
あとはまた完全に水分が抜けるまで自然乾燥させて、出荷を待ちます。
見ていただくとわかりますが100%職人の手仕事です。機械的に乾燥することもせず、時間と手間をかけて100%珪藻土のバスマットは作られています。
珪藻土に水を混ぜた「泥」を「泥くさく」全行程手仕事。soilの100%珪藻土のバスマットこんな現場から生まれています。
今では職人も熟練し重要な感覚も身につけましたが、完全に人の手で作られているがゆえにsoilを始めた当初は多くの失敗をしたそうです。商品の数も多く作れず生産が追いつかない状況もよくあったとか。
100%珪藻土のバスマット以外も同じ、100%手仕事。
soilの商品はバスマットライト・バスマットアクア・バスマットウェーブを除いてすべての商品が100%手仕事で作られています。
バスマットライト・バスマットアクア・バスマットウェーブの3商品は割れにくくするためパルプを混ぜているので機械でプレスします。
こちらはソープディッシュfor bath。シリコンの隅々まで珪藻土が入るようにしている様子。
こちらはドライングブロック。soilのロゴが綺麗に出るように歯ブラシでこすっています。
こちらはパウダールームコンテナ。珪藻土の壁にも使われる「洗い出し」という技法で表面の風合いを作っています。
「洗い出し」を行うことでキラキラと光るような味がでます。この作業にはすごく力がいるようで、この「洗い出し」を続けていくつも行う職人さんには頭が下がります。
形作られたものは綺麗に並べてすべて自然乾燥。
徹底したものづくり
完成したsoilの全商品は、最後に1人のスタッフが厳しい目で検品します。少しでも問題があれば絶対に販売しない。soilのものづくりに一切の妥協はない徹底ぶりで、妥協が生まれる隙がない生産の仕組みを構築してます。
だからなのでしょうか、soilの商品の製造現場には「ピリッと」した空気が漂っていました。いい意味での緊張感が伝わってくる現場。手間と時間をかければそれで良いわけではない。品質も高い商品を届ける必要があるというsoilのものづくりへのこだわりを肌で感じとれました。
今では珪藻土バスマットは類似商品がいくつか販売されています。商品によってはすぐ割れてしまったなんて声もあるようです。そのような話をsoilの商品では私は聞いたことがありません。その理由はこの現場を見てわかりました。
珪藻土の泥を使った製造の現場で、服や手に泥をつけながら、丁寧な手仕事で泥くさく作られた「スタイリッシュな」soilの商品に込められた職人さんの思い。
さぁ、今後はどんなスタイリッシュな商品を発表してくれるのでしょうか、これからも楽しみです。
作業の風景ムービー
興味深い作業の様子を見させてもらいましたので、ここでまとめて紹介します。
バスマットの仕上げの様子
歯ブラシを使ってsoilのロゴを細部まで美しく
トントンと珪藻土内の空気を出して、スプーンで泥状の珪藻土を流し込みます
洗い出しの様子
soilの商品一覧
珪藻土のバスマット / ライト
珪藻土のバスマット / ウェーブ
珪藻土のバスマット / アクア
珪藻土のバスマット
珪藻土のカッティングボードスタンド
珪藻土のソープディッシュ
珪藻土のソープディッシュ for bath
珪藻土のスポンジトレイ
珪藻土のディスペンサートレイ
珪藻土のアメニティートレイ
珪藻土の茶さじ
珪藻土のこ茶さじ
珪藻土の傘立て
珪藻土のフードコンテナ
珪藻土のドライイングエッグ
珪藻土のドライングブロック
珪藻土のドライングオブジェクト
珪藻土の歯ブラシスタンド
珪藻土のコースター
珪藻土のシーズニングケース
珪藻土のドライングサック
珪藻土のドライングチューブ
フレッシェン 吸湿脱臭剤
珪藻土マスクケース
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