『新生児ガーゼギフト』

新生児ガーゼギフトセット 京和晒綿紗 日本いいもの屋



家族で過ごす土曜の昼下がり。天気も嫁の機嫌もいい。

いい気分で、積み上げられた洗濯物に手を伸ばす。

が、やり始めたものの、さっぱりはかどらない。

嫁の下着や小さい服は、どう畳めばいいのかわからなかった。

しかも自分の服に比べて、小さい服の多いこと。

それをするとやることがなくなったので、

床で一人遊びする我が子を横目に、アルバムを開く。

アルバムをめくると、撮った覚えがない写真が沢山並んでいた。

「こんな写真、いつ撮ったん」

差し出したアルバムをちらっと見て、嫁が言う。

「そのへんは全部お義父さんが送ってきた写真やで」

「オトン、印刷まで自分でしたんかぁ。やるなぁ」

しれっと畳み直したらしい服を運びながら、嫁が続けた。

「このへんの服やスタイも、ぜーんぶ、お義父さんが送ってきたの」

「こいつの服、小さいからどう畳んだらええんかわからへん」

「気づいた?刺繍までちゃんと入ってるでしょ」

座っていた子が、振り回していた積み木を持ち上げて「じぃじ」と笑う。

まさか。

「その積み木も、『じぃじ』が買うてくれたんよ」

「・・・ほんまか。オカン以上のデレデレっぷりやん」

「じぃじ、甘すぎん?」

「なぁ。」

ちょっと考えて思いついた。

「『じぃじ』、ついでにおれのパンツ買うてくれんかな。ヨレヨレやから」

「はぁ~?」

「おれは刺繍いらんからさ」

「・・・アホか」






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新生児 ガーゼギフト 3点セット